秋田県生涯学習センターの家庭教育支援指導者等研修で講師を担当

~「遊び」の一環としてのネット利用の受け止め方をポイントに、充実した講話・演習を実施~

 

「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」(座長:お茶の水女子大学 教授 坂元 章、以下「子どもネット研」)は9 月25日に行われた秋田県教育委員会主催の家庭教育支援指導者等研修において、講師を担当したことをお知らせいたします。

 

秋田県では、すべての保護者が安心して家庭教育を行うことができるように、地域人材を中心とした「家庭教育支援チーム」を組織化する市町村の取り組みを支援しています。活動への助言や補助だけでなく、人材育成にも注力していて、該当メンバー等を対象にした研修会は毎年開催されています。今年度の年間テーマは『地域のつながりで支援の輪を広げ、保護者と子どもをサポートしよう』です。

 

一方、子どもネット研では、平成25年度から秋田県のネットセーフティの取り組みに協力を続けています。その一環として、今年度も生涯学習センターでの研修会に講師派遣の協力を行いました。

 

今回、子どもネット研事務局が担当したのは、第3回研修会「家庭での困り感や様々な課題に対応した家庭教育支援を進めよう」のうち、2 時間の【講話・演習】「子どもたちのネットの楽しみ方と保護者の関わり方を学ぼう」です。

研修の前半では、「子どもたちのネット利用がわからない」「心配で仕方がない」といった大人の本音にどう応えるべきかを取り上げました。具体的な受け止めのヒントとして、ネット以外の「遊び」とネット利用行動との共通点を見つけるワークを実施。ネット利用トラブルそのものだけでなく、その背景に注目する必要があることを確かめました。
後半では、家庭でのネット利用についてのよくある困りごとのケース分析を中心に、家庭教育支援の観点で、どのように保護者に関わっていくべきかの検討をグループで行いました。
研修会の終了後、参加者からは「タイムリーな内容だった」のほか、「グループワークで他の受講者の意見が聞けて良かった」「担当している講座の参考になった」「私たちも勉強していく姿勢を大事にしていきたい」のような感想が寄せられました。今回の研修が、今後の秋田県内の家庭教育支援の充実に少しでも役立つようであれば嬉しい限りです。
子どもネット研では今後も、全国の地方自治体等による同様の活動に対して、積極的な連携や支援を行っていく予定です。

 

令和7年度 家庭教育支援指導者等研修

主 催 :  秋田県教育委員会
日 時 :  2025年9月25日10時~15時 ※第3回
場 所 :  秋田県生涯学習センター講堂
講 師:  高橋大洋(子どもネット研事務局)

 

研修の様子

 

 

写真提供:秋田県生涯学習センター

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