秋田県「大人が支える!インターネットセーフティの推進」での「地域サポーター養成講座」への取り組みから見えてきた保護者教育啓発成功のポイント

2016.04.05

~平成25年度から27年度の事業内容や得られた知見をまとめ、県内外の自治体担当者向けに情報提供~

 

 

 「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」(座長:お茶の水女子大学教授 坂元章、以下「子どもネット研」)は、平成25年度より秋田県と協働で保護者向け教育啓発事業「大人が支える!インターネットセーフティの推進」(事務局:秋田県教育庁生涯学習課)に取り組んでまいりました。三カ年計画で始まった同事業の最終年度末にあわせ、子どもネット研として、本事業の内容や得られた知見などを取りまとめたレポートを秋田県内外の自治体担当者向けに作成、公開することをお知らせいたします。

 

 秋田県の「大人が支える!インターネットセーフティの推進」事業は、「家庭教育支援(保護者向けの教育啓発)」の一環として、「全県的体制の構築、複層的啓発手法」「インターネットの健全・活用をめざす」「民間との協働による取組の推進」といった特徴を持ちます。

具体的には

 

 (1)県庁出前講座の実施(一回完結型の集合研修)

 (2)「保護者に直接届く」教育啓発コンテンツの提供(マスメディアを利用した教育啓発コンテンツの提供)

 (3)「ネットに少し詳しい」地域サポーター養成講座の開催(複数回連続開催型の集合研修)

 (4)県及び団体の会合等で啓発促進(研修会講師派遣など)

 (5)インターネットセーフティ推進委員会の開催(関係者の情報共有および進捗報告の場)

 

といった要素で構成されています。

 

 本日から公開する子どもネット研のレポート『秋田県「大人が支える!インターネットセーフティの推進」での「地域サポーター養成講座」への取り組みから見えてきた保護者啓発成功のポイント』では、上記(3)地域サポーター養成講座を中心に、本件事業の実践にて得られた知見をまとめています。アンケート調査の質問票全文や、配布教材、受講者の声なども収録しています。本レポートの詳細につきましてはレポート本文をご覧ください。

 秋田県では家庭教育支援の一環として、地域ぐるみで子どものネット健全利用を支えるための仕組みづくりに来年度以降も取り組む予定です。平成28年度は、これまでの実施項目に加え、県として市町村による持続可能な体制づくりを支援するべく、指導者養成や教師用ガイドブックの制作などを計画しています。

 子どもネット研では秋田県との協働を継続する他、保護者向け教育啓発の基礎となる調査研究や、同様の取り組みを行う自治体向けの支援を続けていきます。

 

■秋田県教育委員会と子どもネット研の協働について

 子どもネット研では秋田県の事業「大人が支える!インターネットセーフティの推進」における協働として、「インターネットセーフティ推進委員会」への委員としての参加、「保護者に直接届く教育啓発コンテンツの提供」への協力、「地域サポーター養成講座」のプログラム開発・講師派遣などを中心に、子どもネット研の持つ専門的な知見と経験を活かした取り組みを行いました。このうち、「地域サポーターの養成」については、子どもネット研第三期活動報告書の政策提言を参考に、秋田県教育庁生涯学習課が立案したものです。子どもネット研では、平成23年度以降、横浜市や東京都渋谷区の教育委員会・公立学校などの協力を得ながら、同様の実証的取組を行ってきましたが、このたびの秋田県の取り組みは、県レベルの自治体主催事業として、特に先進的なものです。

 

詳細につきましては以下をご覧ください。

 

 

 

 

報告書及び教材の内容について、多くの皆様からの改善のご提案をお待ちしております。
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